ホームページ作成の費用相場|3つの調査で見る目安と依頼先ごとの考え方

ホームページを作りたいけれど、作成費用はどれくらいかかるのか。
自分の店なら、いくらくらい見ておけばよいのか。
そんな疑問に答える記事です。

調査主体・時期・対象が分かる民間調査の数字を紹介したうえで、費用がページ数・機能・素材・頼む範囲の4つで決まること、依頼先ごとの向き、自分の店の費用感をつかむ手順までを整理します。

ホームページの作成費用を示す公的な統計は、確認した範囲では見当たりませんでした。
そこで、民間の3つの調査を、調べ方ごとに分けて紹介します。
数字の性質が分かると、読み方も分かります。

この記事の要点

  • 紹介サービス経由で発注された新規サイト制作846件では、発注金額の中央値は43.4万円でした(ユーティル調べ、2022~2023年)。
  • 費用は「ページ数」「機能」「素材(文章・写真)」「頼む範囲」の4つで決まり、依頼先によって決まり方が変わります。
  • 作るページと用意できる素材を書き出してから相談すると、自分の店の費用感が早くつかめます。

先に結論:ホームページ作成の費用は「何を作り、どこまで頼むか」で決まります

ホームページ作成の費用は、「何を作り、どこまで頼むか」で決まります。
目安になる数字を、2つ挙げます。

1つ目は、実際に発注された案件の金額です。
金額の中央値(金額の順に並べたときの真ん中の値)は43.4万円でした(出典:株式会社ユーティル「Web幹事」の発注データ調査、2022年1月~2023年12月、対象:同サービス経由で発注された新規サイト制作846件)。

2つ目は、発注する人が登録した予算です。
店舗サイトの平均予算は62万円でした(出典:株式会社ワンズマインド「比較ビズ」の発注案件分析、2022年1月1日~11月11日、対象:同サービスで発生したホームページ制作案件1,135件の予算)。
こちらは予算であり、実際に支払った金額ではありません。

同じ「ホームページ」でも、ページ数・機能・素材・頼む範囲の4つを決めていくと、自分の店の費用感が見えてきます。
この記事では、数字の読み方から、費用感をつかむ手順まで順に紹介します。

相場だけで決めずに、元が取れるかという軸で考える方法もあります。
相場だけで決めないための費用対効果の考え方もあわせてご覧ください。

3つの調査で見る、ホームページ作成費用の目安

調べ方の違う3つの調査があります。
調べ方によって数字の意味が違うので、1つずつ見ていきます。

依頼した案件の金額:平均82.5万円、中央値43.4万円

紹介サービス経由で、実際に発注された案件の金額を集計した調査です。
平均は82.5万円、中央値は43.4万円でした(出典:株式会社ユーティル「Web幹事」の発注データ調査、2022年1月~2023年12月、対象:同サービス経由で発注された新規サイト制作846件)。

金額の帯ごとに見ると、50万円までが57%、51万~100万円が23%でした(同じ調査)。
半分以上の案件が、50万円までに収まっていたことになります。

発注する人の予算:店舗サイトは平均62万円

発注する人が、依頼のときに選んだ予算を集めた調査です。
2022年のデータです。

サイトの種類別の平均予算は、店舗サイトが62万円、コーポレートサイトが97万円でした。
全体の平均予算は112万円で、こちらはほかの種類のサイトも含めた全体の平均です(出典:株式会社ワンズマインド「比較ビズ」の発注案件分析、2022年1月1日~11月11日、対象:同サービスで発生したホームページ制作案件1,135件の予算)。
50万円以下の案件と、50万円以上の案件は、「ちょうど半々程度」と書かれています(同じ調査)。

サイトの種類によって、予算が変わることが分かります。
種類の中では、店舗サイトの平均予算は小さめの数字になっています。

依頼した人の実際の総額:帯ごとに広く分かれている

外部に依頼して自社のホームページを制作・リニューアルした人が、自分で答えた総額の調査です。
実際にかかった総額は、10万~30万円未満が17.5%、30万~50万円未満が20.5%、50万~80万円未満が16.5%、100万円以上が23.2%でした(出典:株式会社ハイファクトリ「ホームページ作成費用の実態調査」2026年2月、対象:過去5年以内に外部に依頼して自社のホームページを制作・リニューアルした全国の20~50代303名)。

低い帯から100万円以上まで、広く分かれています。
作るものと頼む範囲によって、金額に幅が出ることが分かります。

数字の読み方:平均と中央値、予算と実際の金額

数字を読むときは、2つの点を見ておくと目安をつかみやすくなります。

1つ目は、平均と中央値です。
平均は、高い金額の案件に引っ張られやすい数字です。
真ん中の値である中央値もあわせて見ると、目安をつかみやすくなります。

2つ目は、予算と実際の金額です。
2つ目の調査は予算、3つ目の調査は実際にかかった総額で、別の数字です。
2つを並べて比べることはしません。

調査によって数字は違いますが、どの調査でも数十万円の金額帯に回答が集まり、100万円を超える案件や回答もあります。
この差を生む要素が、次の章の「4つの要素」です。

※ここで紹介した数字は、紹介サービス経由の案件、発注者の予算、依頼した人の回答という、それぞれ別の対象の結果です。

ホームページ作成費用が変わる4つの要素

費用を決めるのは、ページ数・機能・素材・頼む範囲の4つです。
この4つが決まると、見積もりの金額が決まっていきます。

ホームページの作成費用を決める4つの要素。ページ数、機能、文章と写真の素材、頼む範囲を示した図

ページ数:小さなお店は5ページ前後から考えられる

作ったサイトの規模は、小規模サイト(5ページ程度)が38.0%、中規模サイト(10ページ程度)が31.0%、LP(1ページで完結するページ)が19.1%でした(同じ調査:株式会社ハイファクトリ「ホームページ作成費用の実態調査」)。
これは規模ごとの割合で、ページ数ごとの金額ではありません。

ページ数ごとの金額は、出典のある数字がないため書きません。
仕組みとしては、ページが増えるほど、作る作業と、載せる文章・写真が増えます。
小さなお店でよく使うページは、トップ、メニュー・料金、店の紹介、アクセス、問い合わせです。

機能:予約・決済・会員登録などを足すと上がる

100万円を超える案件には、傾向がありました。
決済や会員登録の機能の開発、50ページを超える規模、企業サイトと採用サイトの同時依頼が挙げられています(同じ調査:株式会社ワンズマインド「比較ビズ」の発注案件分析。
金額のデータではなく、傾向の説明です)。

予約は、外部の予約サービスへのリンクで足りる場合もあります。
機能を絞ると、作る範囲を小さくできます。

素材:文章と写真を自分で用意するか

文章と写真を自分で用意できると、頼む作業が減ります。
撮影や原稿作成まで頼むと、その分の作業が加わります。
素材をどこまで自分で用意できるかは、見積もりの内容を左右する要素です。

頼む範囲:デザイン・作り込み・公開後の更新まで

作る作業だけを頼むのか、公開後の更新や修正まで頼むのかでも、費用の形が変わります。
払い方も、最初にまとめて払う形と、毎月払う形に分かれます。

依頼先ごとの向きと、料金の決まり方

依頼先の割合は、ハイファクトリの調査で、Web制作会社が43.6%、CMSベンダーが33.3%、フリーランスが19.1%、広告代理店が3.3%でした(同じ調査:株式会社ハイファクトリ「ホームページ作成費用の実態調査」)。
依頼先ごとの金額は、出典のある数字がありません。
そこで、金額ではなく「どんな場合に合うか」「何で料金が変わるか」「頼む前に確かめたいこと」で整理します。

制作会社に依頼する

見るところ内容
向いている場合ページ数が多い、予約や採用などの機能を足したい、撮影や文章づくりもまとめて任せたい
費用が変わる要素ページ数と機能、撮影・原稿作成を頼むか、打ち合わせと進行管理の手間
確かめたいこと金額に含まれる作業の範囲、公開後の更新を誰が行うか

フリーランス(個人の制作者)に依頼する

見るところ内容
向いている場合ページ数を絞り、作る人と直接やり取りしながら進めたい
費用が変わる要素1人で担当する範囲(デザイン・作り込み・撮影)、ほかの人に頼む部分があるか
確かめたいことどこまで対応してもらえるか、公開後の修正の頼み方

自分で作る(作成ツールや WordPress を使う)

見るところ内容
向いている場合作る時間を取れる、まず小さく始めて試したい
費用が変わる要素ツールの有料プランを使うか、独自ドメイン・サーバーの実費、自分の作業時間
確かめたいこと独自ドメインを使えるか、あとで依頼先に作り替えを頼みやすいか

月額制(サブスク型)で依頼する

見るところ内容
向いている場合初期費用をまとめて払わずに始めたい、公開後の更新も任せたい
費用が変わる要素月額に含まれるページ数と更新の範囲、最低契約期間
確かめたいこと月額に含まれる作業、解約後のサイトとドメインの扱い

月額制の仕組みと、買い切りとの比べ方は、月額制の場合の費用の考え方で整理しています。

※月額料金に含まれる作業(ページ数や更新の範囲)、最低契約期間、解約後のサイトとドメインの扱いは、サービスごとに内容が違います。
契約の前に、書面やページで確かめておくと安心です。

自分の店の作成費用をつかむ4つの手順

ここまでの内容を使って、自分の店の費用感をつかむ手順です。
メモ1枚あれば進められます。

  1. 載せたい情報とページを書き出します。トップ、メニュー・料金、店の紹介、アクセス、問い合わせのように、項目を並べます。5ページ程度の小規模サイトは、3つ目の調査(小さなお店に限った調査ではありません)で38.0%を占めていた規模です。まずは5ページ前後から考えると、書き出しやすくなります。
  2. 用意できる文章・写真と、頼みたい作業を分けます。写真は自分で撮れる、文章は任せたい、というように、素材と頼む範囲を分けておくと、相談の話が早く進みます。
  3. 払い方を決めます。最初にまとめて払うか、毎月払うかです。作った後の更新を自分でするか、任せるかも一緒に考えます。
  4. 書き出したメモをそのまま見せて、2~3か所に相談します。同じメモを見せると、金額と中身を比べやすくなります。デザイン案や見本を見せてもらえるかも、あわせて聞いてみてください。

金額を見る前に、何のためのホームページか、どんな内容を載せたいか、公開後の更新を誰がするかを確かめておくと、見積もりを比べやすくなります。
迷う点があっても、そのまま相談して大丈夫です。

このメモがあれば、相談のときに「何にいくらかかるのか」という話が早く進みます。

今は依頼を急がなくてよいケース

費用の面から見て、今は依頼を急がなくてよいケースもあります。

  • 開業前で、メニューや料金がまだ決まっていない。内容が固まってから頼むと、作り直しが少なく済みます。それまでは、Googleビジネスプロフィールで場所と営業時間を出しておく方法があります。
  • 予約や問い合わせが、今の手段(SNS・電話・紹介)で足りていて、載せたい情報も少ない。無料の方法を整えるところから始めて、十分です。
  • 予算の見通しがまだ立たない。手順1と2のメモだけ先に作っておくと、時期が来たときにすぐ相談できます。

補助金を使う方法もあります。
制度の条件や時期は、商工会議所(商工会)でご確認ください。

まとめ

  • 調査の数字は、調べ方ごとに分けて読みます。中央値と平均、予算と実際の金額は、別の数字です。
  • 費用は、ページ数・機能・素材・頼む範囲の4つで決まります。
  • 依頼先ごとに、料金の決まり方と確かめたいことが違います。
  • 載せたいページと用意できる素材を書き出してから相談すると、費用感が早くつかめます。

まずは、載せたいページと、用意できる写真を書き出してみてください。
今は依頼を急がないと決めた方も、そのメモを残しておけば、必要になったときに見積もりを比べやすくなります。

参考にした資料

費用のことを、まとめて整理したい方へ

制作費・維持費・作り方ごとの違いと、「元が取れるか」の考え方を1つの記事にまとめています。

ホームページの費用と費用対効果の考え方を読む

執筆・監修:中村覚信(2級WEBデザイン技能士)

スリムクリエイト代表。ホームページ制作と集客の支援を行っています。

スリムクリエイトについて

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