ホームページはいらない?今はなくても困りにくい条件と、代わりの手段

「うちにホームページはいらないのでは」「お店に必要ないのでは」と感じていて、本当にそう判断してよいのかを確かめたい方に向けた記事です。
作っても意味がないのでは、と迷っている方にも読んでいただけます。

ホームページがいらないかどうかは、業種ではなく、今の状況で決まります。
この記事では、今はなくても困りにくい条件とその確かめ方、いらない間に整えておく代わりの手段、そして要るようになる目安を順にまとめます。

条件に当てはまるなら、今は無理に作らなくてかまいません。
そのうえで、ホームページがない間にできることもあります。

この記事の要点

  • ホームページがいらないかどうかは、業種ではなく、新しいお客様の入口、お客様が確かめたいこと、受付の回り方といった今の状況で決まります。
  • 新しいお客様を増やす予定がなく、確かめたいことがほかの場所で伝わり、受付が無理なく回っているなら、今はなくても困りにくい状態です。
  • いらない間は、Googleビジネスプロフィール・SNS・名刺などに同じ情報をそろえておくと、状況が変わったときにもそのまま生かせます。

先に結論:ホームページがいらないかどうかは、業種ではなく「今の状況」で決まります

次の3つがそろっているなら、今はホームページがなくても困りにくい状態です。

  • 新しいお客様(取引先)を、今より増やす予定がない
  • お客様が連絡の前に確かめたいことが、地図・SNS・店頭・名刺などで伝わっている
  • 予約や問い合わせの受付が、今の方法で無理なく回っている

「この業種はいらない」という分け方は分かりやすいのですが、同じ業種でも、状況によって答えは変わります。

たとえば、1人で営むサロンでも、紹介のお客様で予約が先まで埋まっているお店と、開いたばかりで新しいお客様を迎えたいお店とでは、ホームページの必要度が違います。
工事の仕事でも、決まった取引先からの仕事だけを受けている方と、近所の家から直接依頼を受けたい方とでは、お客様との出会い方が違います。

そのため、この記事では業種ではなく、条件で線引きします。

※すでにホームページを持っていて「意味がない」と感じている場合は、いらないかどうかより先に、載せている情報がお客様の確かめたいことと合っているかを見直すほうが、手がかりになることが多いです。

ホームページを急がなくてよい5つの条件と、自分で確かめる方法

自分が当てはまるかどうかを、手元で確かめられる方法と一緒に表にまとめました。
右の列は、その条件が外れはじめる合図です。

今はなくても困りにくい条件自分で確かめる方法要るようになる目安
1.新しいお客様(取引先)を、今より増やす予定がないこの3か月に来た新しいお客様が、どこから来たかを書き出す(紹介、常連の方の連れ、通りがかり、SNS、地図など)新しいお客様を増やしたくなった、紹介や決まった取引先からの仕事が減ってきた、別の地域やサービスに広げたい
2.お客様が連絡の前に確かめたいことが少なく、地図・SNS・店頭・名刺などで伝わっている名刺・ショップカード・地図のお店の情報・SNSのプロフィールを並べ、営業時間・場所・連絡先・料金の目安が載っていて、食い違いがないかを見るメニューや料金が増えて書ききれなくなった、同じ説明を何度もするようになった
3.予約や問い合わせの受付が、今の方法で無理なく回っているこの1か月に、出られなかった電話、返しそびれた連絡、予約の行き違いがあったかを思い出す取りこぼしが増えてきた、営業時間外の問い合わせが増えた、受付の方法を増やしたい
4.期間が決まっている、または内容がまだ固まっていない(イベントへの出店、期間限定の企画、試しに始めた段階など)半年後も、同じ名前・同じ内容で続けているかを考える続けると決めた、店名・メニュー・料金が固まった
5.お店(事業)の情報やURLを、お客様以外から求められる場面がないこの1年に、取引先・求人の応募者・紹介してくれた人などから「お店(会社)のことが分かるものを」と言われたことがあるかを思い出す新しい取引先と仕事を始める、人を募集する、紹介を受ける機会が増えた

表の読み方は、次のとおりです。
1から3がそろっていれば、今はホームページがなくても困りにくい状態です。
4と5にも当てはまるなら、急ぐ理由はさらに少なくなります。

1から3のどれかが外れていても、すぐに作る必要があるという意味ではありません。
外れた条件の右の列にあるような変化が出ていないかを見て、考え始める合図にすれば十分です。
なお、この5つは、状況を整理するための目安です。

目安をひとことで言えば、SNSだけで十分にお客様が来ているなら、今はなくても大丈夫です。
ただ、何年か先まで見て考えるなら、ホームページはあったほうが安心です。
新しいサイトは、Google に見つけてもらい、検索に出てくるようになるまでに時間がかかることがあるためです(出典:Google 検索セントラル「Google 検索結果にサイトを表示する方法」)。

いらない間は、代わりの手段にお店の情報をそろえておく

ホームページを作らないと決めた場合も、お客様が確かめたいことを置いておく場所は要ります。
手元ですぐ整えられる場所を、4つ挙げます。

Googleビジネスプロフィール(地図のお店の情報)

Googleビジネスプロフィールは、作成してお店の情報を載せるのに料金がかかりません(出典:Google ビジネス プロフィール「Google に掲載する」)。
営業時間、写真、お店の簡単な説明、電話番号を載せられ、投稿でお知らせやイベントを伝えることもできます(出典:Google ビジネス プロフィール ヘルプ「ビジネス プロフィールを編集する」)。

臨時の休みがあるときは、営業時間の設定で、いつ営業しているかをお客様に伝えられます。
営業時間、場所、連絡先、お店の説明を、最新の状態にしておいてください。

SNS(Instagram など)

写真や動画でお店の様子を見せたり、DMで相談を受けたりできます。
プロフィールには、料金の目安、場所、受付の方法を短く書いておくと、お客様が連絡の前に確かめやすくなります。

SNSとホームページがそれぞれ得意なことは、SNSとホームページが得意なことの違いで整理しています。

インスタに限った話は、インスタでできること・苦手なことで機能ごとに整理しています。

名刺・ショップカード・チラシ・店頭の掲示

店頭やお会計のとき、紹介のときに、手渡しで情報を伝えられます。
店名、営業時間、場所、連絡先と、SNSのアカウント名(またはQRコード)を載せておきましょう。
紙は作り直しに手間がかかるので、臨時の休みや季節のメニューのように変わりやすい情報は、地図やSNSで伝えると分けておくと続けやすくなります。

予約や注文を受ける外部のサービス

予約のサービスや、ネットショップ・モールの店舗ページなどで、予約や注文から支払いまでが完結しているなら、その店舗ページがお客様の確かめる場所になります。
メニュー、料金、キャンセルの決まりなどは、その店舗ページに書いておきましょう。

4つに共通すること

どこを見ても同じ営業時間・場所・連絡先になるよう、そろえておくのがコツです。
変えたときに直す場所の一覧を手元に作っておくと、直し忘れを防げます。
ここで整えた情報は、いずれホームページを作るときにも、そのまま使えます。

※各サービスの画面や項目名は変わることがあります。
設定の場所は、各サービスのヘルプで最新の表示を確かめてください。

※インターネットやSNSで広告して、電話やメッセージなどで申込みを受ける取引(通信販売)では、ホームページの有無とは別に、広告に事業者の氏名(名称)・住所・電話番号などを表示することが、特定商取引法で定められています(出典:消費者庁「通信販売|特定商取引法ガイド」)。
ご自身のケースは、消費者庁のページでご確認ください。

要るようになったと感じたら

先ほどの表の右の列にあるような変化が出てきたら、ホームページを考え始める時期です。

そのときは、先ほど整えた営業時間・場所・連絡先・料金の目安・よくある説明が、そのまま最初のページの中身になります。
最初から大きなものを作る必要はなく、1ページから始められます。

作ったあとは、Googleビジネスプロフィールのウェブサイトの欄や、SNSのプロフィールに載せれば、今のお客様の入口からそのまま案内できます(出典:Google ビジネス プロフィール ヘルプ「ビジネス プロフィールを編集する」)。
何から載せるかは、何から載せるかを確かめるチェックリストで確かめられます。

まとめ

  • ホームページがいらないかどうかは、業種ではなく、今の状況で決まります。
  • 新しいお客様を増やす予定がなく、確かめたいことがほかの場所で伝わり、受付が回っていれば、今はなくても困りにくい状態です。
  • いらない間は、地図・SNS・名刺などに、同じ情報をそろえておきましょう。
  • 条件が外れる変化が出てきたら、整えた情報をもとに、小さく始めれば十分です。

まずは、表の「自分で確かめる方法」を1つずつ試して、今の自分がどの条件に当てはまるかを見てみてください。
今はいらないと判断した方は、そのままで大丈夫です。
状況が変わったときに、もう一度表を開いてみてください。

参考にした資料

自分の事業に必要かどうかを、先に確かめたい方へ

いくつかの質問に答えながら、ホームページが必要か、まだ急がなくてよいかを判断できるチェックリストです。

ホームページが必要かのチェックリストを見る

執筆・監修:中村覚信(2級WEBデザイン技能士)

スリムクリエイト代表。ホームページ制作と集客の支援を行っています。

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