ホームページの必要性チェックリスト|何から・どの大きさで始めるかと、最初に載せる情報

自分の事業にホームページは必要なのか。
人に勧められるままではなく、自分で整理して決めたい方に向けた記事です。
お店だけでなく、個人で仕事を受けている方も、同じ問いで確かめられます。

スリムクリエイトでは、ご商売をされている方には、ホームページを持っておくべきだとお伝えしています。
そのうえで、何から、どのくらいの大きさで、いつ始めるかは、お客様や周りの人が「何を確かめたいか」で変わります。
11の問いに「はい・いいえ」で答えていくと、最初に載せる情報まで見えてきます。
この記事で全体を整理し、費用やSNSとの違いなどの詳しい話は、それぞれの記事でご案内します。

答えてみて「今は急がなくてよい」となる事業もあります。
その場合の進め方も、あわせて書いています。

この記事の要点

  • ホームページは、ご商売をされている方には持っておくべきものです。何から、どの大きさで始めるかは、「初めてのお客様が確かめたいこと」「SNS以外の入口」「お客様以外に説明する場面」の3つの視点で整理できます。
  • 当てはまった問いの数ではなく、どの視点に当てはまったかで読み、「はい」になった問いが、そのまま最初に載せる情報になります。
  • どの視点にもほとんど当てはまらなければ、今は急がず、SNSや地図の情報を整えるだけで足りる場合もあります。

先に結論:ホームページは持っておくべき。決めるのは「何から、どの大きさで、いつ」です

スリムクリエイトでは、ご商売をされている方には、ホームページを持っておくべきとお伝えしています。
ホームページは、WEB上の名刺のようなものだからです。
お店や会社の信用性や情報を、検索して確かめてもらえることは、売り上げにつながる大切な要素だと考えています。

そのうえで決めるのは、「何から、どのくらいの大きさで、いつ始めるか」です。
ホームページは、お店や事業のことを知りたい人が、自分の好きなタイミングで確かめられる場所です。
確かめたい人と、確かめたいことが多いほど、ホームページは役に立ちます。
確かめたい人がまだ少ない状況なら、必要な情報だけで小さく始める形でも、名刺としての役目は果たせます。

この「何から、どの大きさで」は、業種では決まりません。
同じ業種でも、常連のお客様が中心のお店と、これから新しいお客様を迎えたいお店とでは、答えが変わります。
見るのは、業種ではなく、いまの自分の事業の状況です。

そこで、確かめたい人を3つの視点に分けて、11の問いを用意しました。
順に答えていくと、自分の状況が整理できます。

全体像:3つの視点と、チェックリストの使い方

3つの視点は、次のとおりです。

  • 視点1:初めてのお客様が、連絡の前に確かめたいことがあるか。料金、場所、流れ、どんな人がやっているか、といった情報です。
  • 視点2:SNS以外の入口から探されているか。店名の検索、地域名での検索、地図、チラシや看板などです。
  • 視点3:お客様以外の人に、事業を説明する場面があるか。取引先、求人に応募する人、紹介を受けた人などです。

チェックリストは、次の3つの手順で使います。

  1. 各問いに「はい」「いいえ」「分からない」で答えます。考え込まず、直感でかまいません。
  2. 点数は付けません。どの視点に「はい」が入ったかを見ます。
  3. 「はい」になった問いの横にある「載せる情報」が、そのまま、最初にホームページに載せる情報の候補になります。
ホームページに何を載せるかを確かめる11の問いを、初めてのお客様が確かめたいこと、SNS以外の入口、お客様以外に説明する場面の3つの視点に分け、それぞれ載せるとよい情報を添えたチェックリスト

「分からない」は、悪い答えではありません。
確かめ方は、後の「判断の手順」の章で紹介します。

視点1:初めてのお客様が、連絡の前に確かめたいことがあるか

初めてのお客様は、連絡する前に、いくつかのことを確かめたいと考えています。
ここでは4つの問いを用意しました。

問1:料金の目安を知らないまま、問い合わせてくる人がいますか

料金を確かめてから連絡したい人が、一定数いるかどうかを見る問いです。
たとえば、ネイルサロンで料金を聞かれる場面が多い、工事の仕事で見積もりの前に目安を聞かれる、といった状況なら「はい」です。

「はい」の場合に載せる情報は、メニューと料金です。
「〇〇円から」のような目安でも、お客様は安心して連絡しやすくなります。

問2:場所や行き方、駐車場、訪問できる地域を説明することがありますか

「どこにありますか」「車で行けますか」「うちの地域にも来てもらえますか」と聞かれる場面があるかどうかの問いです。

「はい」の場合に載せる情報は、アクセスです。
地図、目印、駐車場の有無を書いておきます。
出張や訪問の仕事なら、対応している地域も載せます。
一度書いておけば、同じ説明を何度もしなくて済みます。

問3:予約・申し込み・見積もりの流れを、毎回同じように説明していますか

連絡があるたびに、同じ手順を同じように伝えているなら、「はい」です。

載せる情報は、申し込みから当日(または完了)までの流れと、よくある質問です。
流れが書いてあると、お客様は先の見通しを持って連絡できます。
お店の側は、説明にかける時間を減らしやすくなります。

問4:ほかのお店や会社と比べてから決めるお客様が多いですか

金額が大きい、長いお付き合いになる、自宅に来てもらう、といった場面では、お客様が人柄や仕事ぶりを確かめてから決めることがあります。
たとえば、足場・建設の工事やパーソナルトレーナーで、そうした場面があるなら「はい」です。

「はい」の場合に載せる情報は、どんな人がやっているか(経歴や考え方)と、仕上がりや作業の例です。
比べている人に、判断の材料を渡せます。

視点2:SNS以外の入口から探されているか

お客様がお店を見つける入口は、SNSだけではありません。
ここでは、SNS以外の入口があるかどうかを4つの問いで確かめます。

問5:店名や屋号で検索してくれる人がいますか

チラシ、看板、紹介、口コミなどで名前を知った人は、その名前で検索して確かめることがあります。
たとえば、カフェの看板を見た人が、帰り道にスマホで店名を調べる場面です。

「はい」の場合に載せる情報は、何のお店か、どこにあるか、誰に向けたお店かが一目で分かるトップページです。
検索した人が、最初の画面で「ここだ」と分かれば、次の情報にも進みやすくなります。

問6:「地域名+仕事の内容」で探されそうな仕事ですか

「〇〇市 エアコン掃除」のように、地域と仕事の内容を並べて探される仕事かどうかの問いです。
たとえば、足場・建設の仕事や出張で行う仕事で、そうした探され方をしそうなら「はい」です。

「はい」の場合に載せる情報は、対応している地域と、仕事の内容を文章で説明したページです。
探した人が、自分の地域で頼めるのかを、すぐに確かめられます。

問7:地図アプリやチラシ・看板から、お店を知る人がいますか

地図で近くのお店を探して来る人や、チラシ・看板・名刺で知る人がいるなら「はい」です。

載せる情報は、地図やチラシと同じ内容です。
入口が違っても、確かめる場所が同じなら、同じ情報をお客様に届けられます。

問8:SNSをあまり見ないお客様もいますか

SNSを使わない年代の方や、SNSのアカウントを持っていない会社の担当者などが、お客様にいるかどうかを見る問いです。

「はい」の場合に載せる情報は、電話、LINE、フォームなど、連絡の方法を1か所にまとめたページです。
SNSを見ない人も、迷わず連絡できます。

視点3:お客様以外の人に、事業を説明する場面があるか

事業を説明する相手は、お客様だけとは限りません。
ここでは、3つの問いで確かめます。

問9:取引先や元請けから、会社や事業の情報を求められることがありますか

新しい取引の前に、「会社の情報を送ってください」と言われる場面があるかどうかの問いです。

「はい」の場合に載せる情報は、屋号、所在地(または活動している地域)、事業の内容、連絡先をまとめた事業者の情報です。
求められたときに、URLを1つ送れば済みます。

問10:これから人を募集する予定がありますか

応募を考える人は、働く場所の雰囲気や、どんな人たちがやっているかを確かめたいと思っています。

「はい」の場合に載せる情報は、働く環境や考え方です。
求人専用のページは、募集が決まってから足せば間に合います。
最初は、事業の紹介のページに、考え方や雰囲気を少し書いておくところから始められます。

問11:名刺やチラシ、取材・紹介のときに、URLを1つ渡したい場面がありますか

名刺を渡すとき、チラシを作るとき、紹介を受けたときなどに、「詳しくはこちらで」とURLを1つ案内したい場面があるかどうかです。

「はい」の場合に載せる情報は、事業のことがまとめて伝わるトップページです。
1ページからでも構いません。
名刺やチラシの面積は限られているので、続きを見てもらえる行き先があると、伝えたいことを絞って書けます。

判断の手順:チェックの結果を、どう読むか

11の問いに答えたら、結果を読みます。
ここでは、点数ではなく、どの視点に当てはまったかを見ます。

数ではなく「どの視点に当てはまったか」で見る

「はい」が入った視点のまとまり方によって、読み方は次の3つの型に分かれます。

結果の型考え方次にすること
「はい」が複数の視点にまたがるお客様や周りの人が確かめたいことが、いくつもの場面にあります。ホームページを「確かめてもらう場所」として持つと、役に立ちやすい状況です次の章で、「はい」になった問いから、最初に載せる情報を決める
「はい」が1つの視点にまとまっている(問いの数は問いません)確かめたいことが、1つの場面に集中しています。その視点の情報だけを載せた、小さなホームページから始める形が合いますその視点の「はい」の問いの情報を、1ページにまとめる。まず地図やSNSのプロフィールに書いておく形でも始められる
どの視点にもほとんど「はい」がない始める時期は、急がなくてよい状況です「今は急がなくてよいケース」の章を見る

どの型でも、見るのは自分の事業のどの場面に当てはまったかです。
「はい」の数で決めるものではありません。

「分からない」が多いときは、自分の店名で検索してみる

「分からない」が多いときは、お客様の目線で、自分の事業がどう見えているかを確かめるのが近道です。
次の手順でできます。

  1. スマホで、自分の店名(屋号)を検索します。
  2. 何が出てくるかを見ます。SNSのアカウント、地図の情報、ほかのサイトでの紹介、何も出てこない、など、そのまま眺めます。
  3. 出てきた情報だけで、料金、場所、連絡方法が分かるかを、初めてのお客様のつもりで確かめます。
  4. 分からなかったものが、視点1・視点2で「はい」になる候補です。

あわせて、これから1か月、お客様に聞かれたことを気にかけておくと、問1〜問3の答えがはっきりします。

もう1つの問い:続けられる形はあるか

始める前に確かめておくとよいことが、あと3つあります。

  • 載せる料金やメニューが決まっているか
  • 写真が数枚あるか
  • 公開した後に、誰が情報を直すか

これらが全部そろっていなくても、作れないという意味ではありません。
そろっていない部分を、誰がどう補うかで、作り方を選べます。
作り方の選択肢は、後の章で整理します。

費用の面から、元が取れるかどうかを確かめたい方は、元が取れるかの考え方と計算のしかたもご覧ください。

最初に何を載せるか(ページの目安)

「はい」になった問いが多かった方は、次にホームページに何を載せるかを決めます。
最初から、たくさんのページは要りません。
「はい」になった問いの情報から並べれば、1〜5ページ程度から始められます。

問いと、載せるページの対応は、次のとおりです。

ページ載せる情報対応する問い
トップ何のお店か、どこにあるか、誰に向けたお店か。連絡方法への入口問5・問11
メニュー・料金内容と料金(目安でも構いません)問1
流れ・よくある質問申し込みから当日(完了)までの流れ、よく聞かれること問3
紹介(お店・事業者)どんな人がやっているか、考え方、仕上がりや作業の例問4・問9・問10
アクセス・対応地域地図、目印、駐車場、訪問できる地域問2・問6・問7
お問い合わせ電話、LINE、フォームなどの連絡方法。フォームを置く場合は、個人情報の扱いを書いたページもあわせて用意します問8

6つ全部を作る必要はありません。
「はい」になった問いに対応するページから選べば十分です。
また、1ページにまとめて、上から順に並べる形でも始められます。

載せる情報は「はい」の問いから決めます。
あわせて、トップのキャッチコピーと画像は、お店(会社)のイメージに直結する部分です。
スリムクリエイトでは、お店(会社)のイメージが伝わるキャッチコピーと画像から整えることをおすすめしています。
そのうえで、「はい」になった問いの情報を足していくと、見た人に伝わりやすいトップページになります。

※ホームページで商品やサービスの申し込み・購入を受け付ける(通信販売にあたる)場合は、特定商取引法にもとづき、事業者の氏名(名称)・住所・電話番号などの表示が必要です。
詳しくは消費者庁のページでご確認ください(出典:消費者庁「特定商取引法ガイド 通信販売」、確認日:2026-10-31)。

今は急がなくてよいケース:チェックの結果から見た4つの場面

チェックしてみて「いいえ」が多かったなら、いまは急がなくて大丈夫です。
スリムクリエイトでは、ホームページは持っておくべきと考えていますが、始める時期や大きさは、事業の状況に合わせてかまいません。
小さく始める、あるいはもう少し先にする、という選び方が合う場面を、チェックの結果から見て4つ挙げます。

  • 仕事が、決まった取引先や紹介から来ていて、新しい相手に事業を説明する場面がない。たとえば、決まった元請けからの仕事が中心の場合です。
  • お客様の多くが近所の方や、店の前を通る方で、知りたいことが店頭の看板やメニュー表で伝わっている。
  • 予約サイトや地図の店舗情報で、料金、場所、予約まで、お客様が迷わず進めている。
  • 開業の準備中で、メニューや料金がまだ決まっていない。この時期は、店名やメニューを固めて、写真をためておくことが、後でそのまま役に立ちます。

「いまは急がない」と判断した場合も、できることがあります。
地図の店舗情報やSNSのプロフィールに、問1〜問3にあたる情報、つまり料金の目安、場所、申し込み方法を書いておくことです。
名刺代わりの1ページから始める形もあります。

SNSでお客様とつながっている方は、SNSとホームページの役割の違いで、両方を生かす考え方を紹介しています。

お客様や仕事の受け方が変わったときに、もう一度11の問いに答えてみてください。
答えが変わっていれば、そこが始めどきです。

作り方の選択肢:載せる量と、誰が更新するかで選ぶ

ホームページを作ると決めたら、作り方を選びます。
前の章で決めたページの量と、「続けられる形はあるか」の答えから選ぶと、迷いにくくなります。

作り方合いやすい状況始める前に確かめたいこと
無料の作成ツール載せるのが1ページ程度で、自分で触ってみたい独自のURLにできるか、広告の表示があるか
自分で作る(有料のサーバー・ドメイン)ページの構成を自分で考えて、時間をかけられる作る時間と、公開後の手入れ
依頼して買い切り載せるページが多い、デザインを細かく決めたい初期費用と、公開後の修正を誰に頼むか
月額制載せる内容は決まっていて、作るのと更新を任せたい、初期費用を抑えたい料金に含まれる作業、最低契約期間、解約後のサイトの扱い

月額制の仕組みは、初期費用を抑えて始めるなら、月額制の仕組みで整理しています。

料金、写真、更新する人のうち、そろっていない部分を誰が補うかで選ぶと、続けやすくなります。

まとめ

  • ホームページは、ご商売をされている方には持っておくべきものです。決めるのは、「何から、どの大きさで、いつ」です。
  • 3つの視点・11の問いに答え、どの視点に当てはまったかで読みます。
  • 「はい」になった問いが、最初に載せる情報になります。トップのキャッチコピーと画像は、お店(会社)のイメージが伝わるものから整えるのがおすすめです。
  • どの視点にもほとんど当てはまらなければ、いまは急がなくても大丈夫です。

まずは、自分の店名をスマホで検索して、初めてのお客様のつもりで11の問いに答えてみてください。
いまは急がないと判断した方も、地図やSNSのプロフィールに、料金の目安、場所、申し込み方法を書いておけば、いずれホームページを作るときに、そのまま使えます。
結果の読み方や、何から載せるか迷ったときは、お気軽にご相談ください。

参考にした資料

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執筆・監修:中村覚信(2級WEBデザイン技能士)

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