ホームページの費用対効果|何人来れば元が取れるかの計算と測り方
ホームページを作りたいけれど、費用に見合うお客様が来るのか、元が取れるのかを知りたい。
そんな方に向けた記事です。
元が取れるかどうかは、「月あたりの費用」「お客様1人から残る利益」「ホームページから来る人数」の3つで計算できます。
計算すると、何人来れば元が取れるのかという目安がはっきりします。
この記事で全体を整理し、詳しい話は各記事でご案内します。
計算の結果、今はホームページを急がなくてよいと分かる場合もあります。
その線引きも正直に書きます。
この記事の要点
- 元が取れる人数は、「月あたりの費用 ÷ お客様1人から残る利益」で出せます。
- 売上ではなく、材料費などを引いた「残る利益」と、2回目以降の来店も入れて考えます。
- ホームページから来た人数は、お客様に聞いて数え、Googleビジネスプロフィールと Search Console の数字(見に来た数)と並べて、無料で確かめられます。
全体像:ホームページの費用対効果は3つの数字で決まる
「高い」「安い」と感じるだけでは、判断できません。
費用対効果は、3つの数字に分けると、自分で答えを出せます。
1つ目は「月あたりの費用」です。
制作費や月々の料金を、1か月ぶんに直した金額です。
2つ目は「お客様1人から残る利益」です。
客単価から、そのお客様のためにかかった材料費などを引いた金額です。
3つ目は「ホームページから来る人数」で、実際にホームページを見て来てくれたお客様の数です。
元が取れる人数(1か月)= 月あたりの費用 ÷ お客様1人から残る利益
ホームページから来る人数が、この「元が取れる人数」を上回っていれば、元が取れています。

ホームページの費用対効果は「利益 ÷ 費用(%)」で説明されることが多いのですが、小さなお店には「結局、何人来ればいいのか」が分かりにくい形です。
この記事では、答えを「人数」で出します。
次の章から、3つの数字の出し方を順に説明し、最後に自分の数字で計算します。
軸1:かかる費用を「月あたり」に直す
ホームページにかかる費用の種類
費用は、大きく3つに分けられます。
「初期費用(制作費)」「月々の費用(保守・更新・月額料金)」「実費(ドメイン代・サーバー代)」です。
作り方によって、どれが0円で、どれがかかるかが変わります。
まずは自分の見積もりや契約の数字を、この3つに振り分けてみてください。
それだけで、費用の全体が1枚の紙にまとまります。
※費用の内訳と金額は、作り方や依頼先で変わります。
自分の場合の数字は、見積もりや契約書で確かめてください。
初期費用は「使う年数」で割って月あたりにする
初期費用は、使う年数で割ると月あたりの金額にできます。
式にすると次のとおりです。
月あたりの費用 = 初期費用 ÷(使う年数 × 12)+ 月々の費用 + 年間の実費 ÷ 12
例として、初期費用を36万円、月々の費用を5,000円、実費を年に1万2,000円とします(いずれも計算のための仮の値です)。
5年使うなら、初期費用は月6,000円、実費は月1,000円になり、合計で月12,000円です。
この「月12,000円」は、あとの計算例でも使います。
使う年数を長く見るほど、月あたりの費用は下がります。
数年後の作り直しの時期も、あわせて考えておくと安心です。
月額制なら、月額料金が「月あたりの費用」の中心になります。
月額制と買い切りを使う年数で並べて比べたい方は、月額制と買い切りを、使う年数で並べて比べる方法をご覧ください。
軸2:お客様1人から残る利益で考える
売上ではなく「残る利益」で割る
元が取れる人数を出すときは、売上ではなく、お客様1人から残る利益で割ります。
客単価から、そのお客様のためにかかった材料費・仕入れ・外注費を引いた金額です。
売上で割ると、元が取れる人数を実際より少なく見積もってしまうためです。
例として、客単価を6,000円、材料費を1,000円とします(仮の値です)。
1人から残る利益は5,000円です。
自分の数字は、帳簿やレジの記録で十分に出せます。
1か月の売上と、材料費・仕入れの合計を出し、お客様の人数で割ってみてください。
2回目以降の来店・紹介も数えてよい
初めて来たお客様が、また来てくれる仕事なら、1年に何回来るかを掛けてかまいません。
ホームページ経由の1人のお客様の価値が、そのぶん大きくなります。
例として、1人から残る利益が5,000円で、1年に4回来てくれるとします(仮の値です)。
1人のお客様から、1年で2万円が残ります。
この場合は、費用も1年(月あたりの費用×12)で計算します。
紹介でお客様が増えることもありますが、数えにくいものです。
数えられる範囲で入れる、で十分です。
軸3:ホームページから来る人数と、効果測定の方法
小さなお店でも、お金をかけずにホームページから来た人数を確かめる方法があります。
ここでは、手軽な順に3つ紹介します。
手軽に始められるのは「何で知りましたか」と聞くこと
来店のとき、電話のとき、予約のときに、「何でお知りになりましたか」と一言聞きます。
答えは、ノートや表に「ホームページ」「インスタ」「紹介」などの項目で、正の字を書いて残します。
問い合わせフォームがあるなら、「何で知ったか」を選ぶ欄を1つ置く方法もあります。
これだけで、ホームページから来た人数の数字が手に入ります。
無料の道具で見る(Googleビジネスプロフィール、Search Console)
Googleビジネスプロフィールの「パフォーマンス」では、プロフィールからホームページへのクリックや、通話の回数などを見られます。
Search Console では、Google検索でホームページが表示された回数と、クリックされた回数を見られます。
どちらも無料です。
この2つは「見に来た人の数」です。
聞いて分かった「実際に来てくれた人数」と並べると、見に来た人のうち何人が来てくれたのかが分かります。
さらに詳しく見たくなったら、アクセス解析の GA4 もあります。
ここでは操作の手順までは扱いません。
※パフォーマンスは、オーナー確認が済んでいるプロフィールで見られます。
画面の項目名は変わることがあるため、Googleのヘルプで最新の表示をご確認ください。
お金以外に変わることも書き留めておく
ホームページには、お金に直接表れない良さもあります。
営業時間・料金・場所を載せておくと、同じ質問への電話対応が減りやすくなります。
求人や取引先に、お店のことを説明しやすくなる場面もあります。
電話で同じ質問を受けた回数など、数えられるものは、ホームページから来た人数と一緒に記録しておきましょう。
判断のときの材料が増えます。
成果が出るまでの見方:「表示→クリック→連絡」の順に見る
公開してすぐは、まだ連絡が来ていなくても、順番に確かめることで進み具合が分かります。
まず、検索に表示されているか(Search Console)。
次に、プロフィールからクリックされているか(Googleビジネスプロフィール)。
最後に、連絡が来たか(聞いて確かめる)。
段階ごとに見ておけば、どこを直せばよいかが見えてきます。
たとえば、表示はあるのにクリックがなければ、見え方の見直しから始められます。
※連絡が来始めるまでの期間は、業種・地域・競合で変わります。
目安として示せる公的な数字は見当たりませんでした。
自分の数字で計算してみる(記入シートと2つの例)
ここまでの数字を使って、元が取れる人数を出してみましょう。
手順は4つです。
- ①月あたりの費用を出す(軸1)
- ②お客様1人から残る利益を出す(軸2。リピートがあれば1年で計算します)
- 元が取れる人数 = ①月あたりの費用 ÷ ②お客様1人から残る利益 を計算する(端数は切り上げます)
- 見積もりから契約になる仕事は、契約になる割合で割って、必要な問い合わせの件数にする
例1:予約して来店してもらうお店の場合
次の表は、すべて「例」として置いた仮の値です。
| 項目 | 例の数字 | 計算 |
|---|---|---|
| 月あたりの費用 | 12,000円 | 軸1の例のとおり |
| お客様1人から残る利益 | 5,000円 | 6,000円−1,000円 |
| 元が取れる人数 | 月3人 | 12,000÷5,000=2.4 → 切り上げ |
月3人であれば、来店時に「何で知りましたか」と聞くことで、数えて確かめられる人数です。
あわせて、今のお店に新しいお客様が月に何人来ているかを数えておくと、「月3人」がその何割にあたるかが分かります。
割合が小さければ、届きそうな目安になります。
2回目以降の来店も入れると、見え方が変わります。
1年に4回来てくれる場合、1人から1年で残る利益は2万円です。
1年の費用14万4,000円(月12,000円×12)を2万円で割ると7.2で、新しいお客様が1年で8人来れば元が取れる計算になります。
月にすると1人に届きません。
※例の数字は、計算の仕方を示すための仮の値です。
ホームページからこの人数が来ることを示すものではありません。
例2:見積もり・問い合わせから契約になる仕事の場合
1年の費用を18万円、1件の契約で残る利益を3万円とします(例)。
| 項目 | 例の数字 | 計算 |
|---|---|---|
| 元が取れる契約数 | 年6件 | 18万円÷3万円 |
| 契約になる割合 | 3件に1件 | 例として置いた値 |
| 必要な問い合わせ | 年18件(月1〜2件) | 6件×3 |
単価の高い仕事は、1件の契約で残る利益が大きいぶん、少ない件数で元が取れる計算になりやすいのが特長です。
自分の仕事の契約になる割合は、過去の見積もりの記録から出せます。
記入シート(自分の数字を入れる表)
次の表に、自分の数字を入れてみてください。
| 項目 | あなたの数字 | メモ |
|---|---|---|
| 初期費用 ÷ 使う年数 ÷ 12(月あたり) | 見積もりの初期費用を使う | |
| 月々の費用 | 保守・更新・月額料金 | |
| 実費(月あたり) | ドメイン・サーバーの年額 ÷ 12 | |
| ①月あたりの費用の合計 | 上の3行を足す | |
| ②お客様1人から残る利益 | 客単価−材料費など | |
| 元が取れる人数(①÷②) | 端数は切り上げ |
2回目以降が多い仕事は、費用も残る利益も1年分で計算します。
見積もりから契約になる仕事は、最後の行に「契約になる割合」で割る手順を足します。
公開後は、毎月の記録用に次の表を使うと、ホームページから来た人数と残る利益の推移が見えてきます。
| 月 | ホームページ経由の新しいお客様 | その月の残る利益 |
|---|---|---|
| 1か月目 | ||
| 2か月目 | ||
| 3か月目 |
計算で足りなかったときに見直す3つのところ
計算してみて、元が取れる人数に届きにくいと分かっても、見直せる場所は3つあります。
式の3つの数字に、そのまま対応しています。
①費用を下げる
ページを必要なものに絞ると、制作費を抑えられます。
初期費用の小さい作り方を選ぶ方法もあります。
作り方の比べ方は、のちほどの章で整理します。
②お客様1人から残る利益を上げる
セットメニューや回数券、上位のメニューをホームページに載せておくと、選んでもらいやすくなります。
2回目以降のご案内(次回の予約の方法など)を載せておくと、また来てもらいやすくなります。
1人あたりの残る利益は、こうした単価とリピートの両方で変わります。
③ホームページから来る人数を増やす
Googleビジネスプロフィール、SNS、チラシからホームページへつなぐと、見てもらえる機会が増えます。
電話・LINE・フォームなどの問い合わせ手段を、分かりやすい場所に置くことも大切です。
ホームページがまだ要らない・急がなくてよいケース
計算してみた結果、今はホームページを急がなくてよい場合もあります。
次のような場合です。
- 予約が先まで埋まっていて、新しいお客様を増やす必要が今はない
- 常連さんや紹介だけで手一杯で、新しいお客様の窓口を増やす予定がない
- SNSとGoogleビジネスプロフィールで、必要なだけ問い合わせが来ていて、同じ質問への対応にも困っていない
- 元が取れる人数が、今のお店に来る新しいお客様の数より大きく、当面は届きそうにない
最後のケースでは、まず無料で使えるSNSとGoogleビジネスプロフィールから始めるのも一つの選び方です。
数字が変わったときに、あらためて計算し直せば大丈夫です。
状況が変わったら、もう一度、記入シートで計算してみてください。
作り方の選択肢と、費用対効果の比べ方
ホームページの作り方によって、「月あたりの費用」の出し方が変わります。
自分の状況に合う作り方を選ぶ目安として、次の表をご覧ください。
| 作り方 | 月あたりの費用の考え方 | 向いている場合 |
|---|---|---|
| 無料のツール | 初期費用・月額がかからないことが多く、月あたりの費用が小さい | まず試したい |
| 自分で作る(有料のサーバー・ドメイン) | 実費が中心。作業時間も費用と考える | 時間をかけられる |
| 依頼して買い切り | 初期費用を使う年数で割る | ページ数が多い、デザインにこだわりたい |
| 月額制 | 月額料金が月あたりの費用の中心 | 初期費用を抑えて始めたい、更新も任せたい |
※月額制の料金に含まれるものや最低契約期間は、サービスごとに違います。
詳しくは、初期費用を抑えて始める月額制という方法の記事で整理しています。
初期費用の部分は、補助金を使うかどうかで変わることもあります。
仕組みと流れは、持続化補助金を使って作る場合の記事にまとめています。
まとめ
- ホームページの費用対効果は、月あたりの費用、お客様1人から残る利益、ホームページから来る人数の3つで決まります。
- 月あたりの費用を、1人から残る利益で割ると、元が取れる人数が出ます。
- 来た人数は、お客様に聞いて数え、無料の道具の数字(見に来た数)と並べて確かめられます。
- 足りないときは3つのどこかを見直せます。急がなくてよい場合もあります。
まずは記入シートに、客単価と材料費を入れて、元が取れる人数を出してみてください。
あわせて、今のお店に来る新しいお客様の数と見比べると、「これなら届きそう」かどうかが見えてきます。
届きそうと感じたら、一歩進めるタイミングです。
今は要らないと判断した方も、SNSとGoogleビジネスプロフィールを整えておけば、必要になったときに数字で判断できます。
参考にした資料
- ビジネス プロフィールのパフォーマンスとインサイトを確認する(Google ビジネス プロフィール ヘルプ、確認日:2026-10-31)
- 検索パフォーマンス レポート(検索結果): 概要と基本設定(Search Console ヘルプ、確認日:2026-10-31)
ホームページを持つと決めた方へ
スリムクリエイトでは、月額制でホームページをお作りしています。契約前にデザイン案を無料でお作りし、ご契約されなくても費用はかかりません。
標準プラン 月額9,900円(税込)・初期費用0円(制作費は月額料金に含みます)・最低契約期間12か月
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